会社員の仕事は楽なのか?

この間の日曜日に簿記3級の試験が終わって以降、大学生の時の期末テスト後のような解放感を味わっています。バイタルです。大学1年生の時は結構真面目に勉強していたので、それ以来数年ぶり、下手したら(下手をしなくても)10年弱ぶりに味わう感覚です。

大学生当時は、大学のカリキュラムに沿って勉強していたわけです。現在から当時大学生だった時を思い出してみると、やはり理のかなったカリキュラムで、まじめに勉強しておけばよかったな、と思います。今になって線形代数やら、微分積分の復習をしているくらいです。

しかし、その当時は何とも言えぬ「やらされ感」があり、これに歯向かおうとしていました。何を言おうと、私は「やらされている」状態が非常に苦手ですし、嫌い、とまで断言できるほどに窮屈に感じます。

その一方で、仕事に置き換えてみると、他人からやらされたり、頼まれたりすることは非常に楽です。何も考えずに作業をしていればいいのですから、身体的な疲労が伴わない限りは楽な仕事と言えると思います。ただ、楽ではありますが、こういう仕事に「楽しみ」はあまりないように思います。

何が言いたいのかというと、楽を取るのか、楽しさを取るのかということです。これはトレードオフの関係にあり、さらに自由度がつきまといます。楽を取れば自由度は低くなります。楽しさはあるけど、なかなか難しい仕事をとれば自由度は高くなるものの、これまでにないことにチャレンジしなければいけない場面もあるでしょう。

会社員として働いていると、仕事の8割くらいは楽な仕事、降ってくる仕事なような気がします。私がまだ若手ということもあるかもしれませんが、大半は楽な仕事です。周りを見ていても、必要以上に会議をやりたがる上司、外回りに膨大な時間をかけ残業をしている同僚など、思うところはたくさんあります。なんでも合理化すればいい、ということでもないでしょうが、いくらなんでも無駄が多すぎる気がします。

さて、社会に出て働きたい、とは微塵も思っていない私ですが、友人とこんな話になったことがあります。それは「会社員の仕事は楽ではないとやっていけない」という話です。大学を卒業しても、定年まで40年以上あります。私たちのような20代が年寄りになるころには、大学を卒業してから50年も働き続けなければいけない社会になっているかもしれません。

こんなに長く、朝から晩まで週5日、40時間働くというのはなかなか厳しいことだと思います。しかもその生活は40年にも及ぶわけですから、ある程度楽ではないと、身体が持ちませんしやっていけないよね、という話もある程度納得できます。

こういう話をするといろいろな方面からお叱りを受けそうです。もしかしたら、楽に見える仕事をしている上司がいるのは私の会社だけかもしれません。一般論のように話してしまっていますが、あくまで私の観察できる範囲の話です。

それならば、働かなければいいのでは?という話も出てきそうですが、黙ってても毎月会社から給料が振り込まれるのですから、こんなおいしい話はありません。昨今働き方改革が叫ばれており、ロボットによって仕事が奪われる、みたいな話を聞くこともあります。

私は仕事量が減る方向に社会が動くのは大賛成です。しかし、仕事量が減った分だけ増えるという社会ならば、それを望まない人がいてもおかしくはないのかな、と最近は思うようになりました。